諏訪市と市教育委員会は4月29日、大規模改修事業で来年度途中から休館とする市文化センターで、歌舞伎俳優の市川笑野さん=岡谷市出身=による歌舞伎講座を開く。休館前最後の市主催事業(芸術祭関連事業)として、2025年度一般会計当初予算に事業費を計上。伝統芸能に向くホールの良さを再認識してもらい、新装後の文化芸術振興につなげる狙いがある。定員500人(無料)。4月2日から申し込みを受け付ける。
伊那市長谷中尾で自然栽培米を作る農業法人役員の細谷啓太さん(36)が執筆した短編小説「樽(たる)を走る」が、日本農民文学会主催の第68回農民文学賞を受賞した。同賞の受賞は上伊那地域では2人目。「普通の人はほとんど知らない里山の複雑な魅力を伝えたかった」と話す細谷さんは、小説の中で農家として感じる季節の移ろい、取れたての野菜やコメで作った食事を地域の人と囲む農業の醍醐味(だいごみ)など、里山とそこで ...
JR岡谷駅前商業ビル「ララオカヤ」の解体に伴い駅前周辺を中心とした新たなまちづくりが計画されている岡谷市。そんな中、岡谷商工会議所はまちづくりの中核的な役割を担う組織として、同商議所から独立した新会社「OPEN OKAYA((仮称)」の設立を目指している。まちづくりに関わる各種団体、人材を結び付ける組織で、自らの収益事業で生み出した資金をまちづくりに再投資することで持続的に発展するまちを目指す会社 ...
県は来年度、市町村との熊の出没情報の共有などを行う「出没情報収集アプリ」を新たに導入する。市町村が住民らから受けた目撃情報をアプリで県に報告することで、従来のメールによる確認に比べて出没状況の把握を迅速化。県は市町村が登録した情報をインターネット上の出没マップなどで県民に発信する。熊の出没が増える6月ごろの運用開始を目指す。
サブカルチャーの力で茅野市を中心とした地域を盛り上げようと、活動を始めた「信州サブカルコミュニティ(仮称)」が18日夜、市民活動センター「ゆいわーく茅野」でミーティングを行った。今後の具体的な活動に向けてアイデアを出し合うのが趣旨。中学生から50代までの約20人が参加して思いを語り合い、無限の可能性を共有した。
「失礼します」。緊張した面持ちで部屋に入るスーツ姿の3人の中年男性。面接会場のようだ。パーカ姿の若者がおもむろに話し始める。「じゃー皆さんの会社に入るメリットを教えてください」▼映画「カメラを止めるな!」で知られる上田慎一郎監督のショートフィルム「逆面接」である。面接を受けているのは実は採用担当者の方。なんとか若者に選ばれようと、定時で退社、有給休暇は好きなだけ、在宅勤務も可能-とアピール合戦を繰 ...
任期満了に伴う飯島町議選は18日に告示され、定数12に対し現職9人と新人3人の計12人が立候補して、無投票で当選が決まった。定数を2超えて新人7人が当選し、若返りを印象付けた4年前の前回選とは一変。一時は定数割れも懸念されるほど低調に推移し、8年ぶりに選挙戦に至らなかった。議員のなり手不足は顕著で、今後、定数のあり方も議論になりそうだ。
諏訪市諏訪1の呉服店「染と織 やまだ」(山田敦子店主)は20日から30日まで、江戸時代末期の1862年、第14代将軍徳川家茂に嫁がれた皇女和宮親子内親王が着用された御掻取(打掛)を同店で展示、公開する。約160年の時を経た御掻取は、朱色の地に金糸や絹糸で菊や桜などの刺しゅうが施され、上品な華やかさを放つ。同店は「大政奉還、江戸城無血開城などに力を尽くされた歴史上人物の和宮様が、実際に手に取られた打 ...
諏訪地方の全小学校で18日、卒業式が開かれた。諏訪市豊田小学校では、真新しい中学校の制服に身を包んだ56人が式に臨み、保護者や教職員、在校生らの祝福を受けて卒業。希望を胸に、思い出いっぱいの学びやを巣立った。
辰野町の川島小学校は18日、閉校式を同校で行った。来賓と保護者、地域住民ら約100人が出席。牧野孝裕校長と6年生の児童代表2人が校旗を宮澤和徳教育長に返納した。校舎前に建立された閉校記念碑の除幕式や風船を空に放すバルーンリリースも行い、151年の歴史の幕を閉じた。
近所でいつも見かける子連れのお母さんに「子育てお疲れ様です。場所が空いている時は遠慮なく遊んで」と声を掛けると驚いた顔。「子どもの声が響くとうれしい」と添えると大粒の涙がこぼれた▼「泣き声、騒ぐ声でご迷惑をかけていませんか?いつも気がかりで」、「そんな風に言ってもらえるだけで安心しました」とぬれた目を拭いながらそっと笑う。私たち世間は、この若いお母さんら懸命な子育て世代をこれほど追い詰めていたのか ...
国土交通省は18日、2025年の地価公示価格(1月1日時点)を公表した。県内の継続調査地点の平均変動率は住宅地が0.8%で3年連続、商業地が0.4%で33年ぶり、工業地が2.1%で4年連続で上昇。諏訪地域では5市町村の住宅地と商業地22地点が全て下落した。